ちぎったメモの端っこに

明るい日も、暗い日も

世の中に落とし物ってどんぐらいあるんやろ

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せきしろさんの「その落とし物は誰かの形見かもしれない」を読みました。

そういえば世の中にはどのぐらい落とし物があるんやろうか。

 

小さい頃、電車で傘を忘れてしまったことがあってそれは当時の母のお気に入りの傘。家に帰って、電車の落とし物センターなるところに連絡すると家からは少し遠い駅のところで全てお預かりしているので取りに来てください、期限は〜週間です。と説明された。

あって良かったと思いつつ、お休みの日におばあちゃんとその傘を取りに電車に乗って落とし物預かりセンターに行って、受付で傘の特徴を伝えたら「うーん、そんな感じのいっぱいあるんよな。お嬢ちゃん、こんなかに自分のある?」と大まかに柄(と多分預かった日時)で分けられた傘立てを持ってきてくれた。ラッキーなことに自分の落としてしまった傘はその中にあって「これです」と言うと「良かった良かった。はいはい、じゃあここにサイン書いてもろてええかな」と紙とペンを差し出された。

ちらっと後ろを見ると夥しい数の傘がある。傘じゃないものもたくさん。鞄とか本とかポーチみたいなものとか袋に入ったものとかそれ以外にももう何かわからないようなものも色々。

それぐらい、電車一つとっても落とし物があるんよな、と思った。

しかも小田舎の電車でこのすごい量。それこそJRなんてどんな量抱えてるんやろう。 

 

先日父が「俺が突然死んだら貯めたポイントとかどうなるんやろ。そうやって宙ぶらりんになったポイント、夜中に五万とあるんやろうな」なんてことを言い出した。

死ぬと言うタイミングでまず気になるのがポイントかい、とも思ったけどほんまやなあと思って。そうやなあ、いっぱいあるんやろうなあと相槌を返したら「お前使うなよ〜」と小突かれた。いやそこは使ってもええやん、と思いながら使わんわ!と返しました。使うよ多分。

でもポイントなんて気が回らへんやろうなあとも頭の片隅で思って、世の中に忘れられたポイントを集めたらおっきな豪邸、いくつも建つんかなあなんて考えてました。そんなもんよなあ。