ちぎったメモの端っこに

明るい日も、暗い日も

願望と想像と

 

周りに結婚する子が増えてきた。と言うよりも第二次ラッシュというのか、もはや今の自分の年代で結婚する子達はかなり目標がクリアにあって、「子供が欲しい」という子が多いように感じる。そのためにしっかり自分で相手を探して、相手と関係を構築して、結婚して、そしてお知らせしてくれる。すごいな。とにかくこれってものすごく体力と目標を見失わないメンタルも必要なことだと思う。

 

とは言っても時代が時代で働いている同世代もまだまだ多い。仲良い友達の一人はキャリアを順調に重ねながらも、やはり結婚したい、子供が欲しいとのことで相手を探してアプリや街コンにもプライベートの中で時間を設けてきちんと頑張っているらしい。すごい。

 

そんな狭間でぷかぷかしてるから、周りの皆んなに聞かれるようになってきた。「結婚願望はあるの?」「子供は欲しくないの?」私の中の答えは今となってははっきりしていて、多くの人と同じような人生を送りたくて”想像”したことはある。この人と結婚したら、とか一緒に住んだら、とか。でもそれを”したい”と思うところまで行った事がまだない。自分が本当に望んだことが多分まだない。現在に至っては探すこともしなくなってしまって、友達が紹介しようかとかこんな人がいてという度に会ってみたりやんわり断ったりを続けている。みんなは勿論良かれと思って優しさで紹介してくれたり心配してくれているだろうに、本腰を入れることもなくのらりくらりしててごめんねという気持ちも少し。

友達の結婚式に行っても変わらなかったから今の自分はそうなんだと思う。変わる日が来るのかな〜なんて思ってたらもうすぐ30になろうとしている。不思議。あっという間だなあ。みんな毎日起きて仕事しているだけで偉いのに。

 

でも多くの人が通ってるルートを通っておきたい、”普通”でいたいと強く思っていた時期もあった。普通じゃないということが、多くの人と違うことというのが割と共通認識だと思うけれど。普通ってなんだろうって何度も自分の中で考えたこともある。普通はその人の結局人生の中で生まれた平均的な認識だと思う。大体の人がそれが似通っているからそれが普通と呼ばれる部類になるのかなって。だからちょっと人生が違うだけで普通じゃなくなる気分になるのかな。

 

自分の性格や考え方やライフスタイルは勿論変化するだろうけど、今の自分にはまだ自分以外の人の人生や生活を考えられる責任が伴ってないなとはぼんやり思う。結婚した友達、結婚したくて頑張ってる友達、結婚はするつもりがない友達、結婚は今はいいかなと思っている友達、皆んな幸せだったらいいな。私はまだしばらく願望が現れなさそうです。